大塚家具、8カ月ぶり高値 赤字縮小予想で個人買い
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2020/10/29 21:54
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29日の東京株式市場で大塚家具株が大幅続伸した。一時、前日比35円(17%)高の236円まで上昇し、約8カ月ぶりの高値を付けた。前日の正午に2021年4月期の単独最終損益は前年の同期間(変則16カ月間決算だった前期のうち19年5月~20年4月)に比べ赤字幅が縮小する見通しだと発表した。親会社のヤマダホールディングス(HD)との連携で販売が上向いているといい、個人投資家を中心に買いが集まった。

朝高後は利益確定売りが入り、終値は13円(6%)高の214円。売買代金は前日の40倍まで膨らんだ。昼休み時間帯の業績見通しの発表を受け、前日は制限値幅の上限(ストップ高水準)で取引を終えていた。

21年4月期の単独最終損益は28億円の赤字を見込み、前年の同期間から赤字幅が縮小する。これまで予想は未定としていた。決算期を変更しているため単純比較はできないが、16年度以降の赤字期間で赤字幅が最も小さくなる。市場からは「新型コロナウイルス禍を受けても改善を見込む点が評価できる」(マネックス証券の益嶋裕氏)との声が聞かれた。

同時に大塚久美子社長が12月1日付で辞任すると発表した。ヤマダHD社長の三嶋恒夫氏が大塚家具社長を兼務する。両社の連携が強まり、業績改善がさらに進むのではないかとの期待が広がった。

もっとも株価は急な上昇で過熱感がある。コロナ禍で高齢者を中心に客足が遠のき、経営環境は引き続き厳しい。長い目でみれば「具体的に黒字化のメドが立たない限り、株価の上値は重そうだ」(益嶋氏)との指摘が出ている。

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