京セラの4~9月、純利益42%減 複合機厳しく
京セラが29日発表した2020年4~9月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比42%減の343億円だった。自動車向けの需要が減少したほか、在宅勤務の広がりで複合機事業も苦戦した。次世代通信規格「5G」向け部品などが堅調だったものの、補いきれなかった。
売上高は13%減の6960億円。自動車向けは中国など一部地域で回復しつつあるが、前年同期の水準に及ばない。オフィスで働く人が減り、複合機本体や消耗品の需要も減少。携帯電話端末の販売も振るわなかった。
一方、7~9月期は全ての主要事業で4~6月期よりも収益が改善した。オンラインで記者会見した谷本秀夫社長は「世界の景気回復が進み、自動車は予想より早く回復している」と話した。
21年3月期は売上高が前期比6%減の1兆5000億円、純利益が18%減の880億円とする従来予想を据え置いた。
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