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トヨタ系主要8社の下期、7社が黒字見通し 米中で車販売好調

トヨタ自動車グループの主要8社が29日発表した2020年4~9月期(上期)の連結決算は、5社が最終赤字だった。新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さないものの、北米、中国で復調しているトヨタなどの新車販売を受け、20年10~21年3月期(下期)はジェイテクトを除く7社が黒字を見込んでいる。

各社の間では収益環境の回復ペースが期初の想定より早いとの見方が多い。豊田自動織機トヨタ紡織豊田合成愛知製鋼の4社が21年3月期通期の業績見通しを引き上げた。

年度の前半と後半に分けてみると、収益の底入れがはっきりする。豊田合成は上期の純利益が前年同期比72%減の34億円だった。下期は96億円と、大幅に積み上がる見通し。前年の下期は12億円の赤字だった。「トヨタの販売が国内、中国、米州などで非常に好調だ」。29日に記者会見した豊田合成の小山享社長がこう説明した。

豊田自動織機では自動車やカーエアコン向け部品の生産がほぼ前年並みに戻っているという。

欧米ではコロナの再拡大が懸念されている。軸受けや駆動部品、ステアリングシステムなどを手掛けるジェイテクトは8社では唯一、下期も赤字を見込む。従来の通期予想を据え置いた影響が大きい。赤字幅は上期が240億円、下期は20億円近くの見通し。

佐藤和弘社長はコロナの感染再拡大を想定して「業績予想の下方修正だけは避けたい。現時点では若干かために見積もった」という。今後の受注状況を見ながら、通期の利益計画を改めて見直す方針だ。

各社はコスト削減や設備投資の絞り込みをさらに進める考えだ。トヨタ紡織は通期で100億円としている経費削減のうち、上期で7割近くを達成した。アイシン精機はかねて課題だった8速AT(自動変速機)の原価改善が実を結びつつあるという。

デンソーの山中康司副社長は「研究開発費はデジタル化などで絞っているが、絶対に欠かせないのはCASEだ」と強調する。豊田通商の貸谷伊知郎社長も「電動化に対応した素材の開発をはじめ、次世代モビリティには集中して投資する」と話した。

トヨタ自動車は11月6日に4~9月期決算を開示する予定だ。

(阿部晃太朗)

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