コロナ禍、反省生かされず ハンセン病の政府追悼式で

2020/10/29 18:05
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国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病元患者らの追悼と名誉回復のための式典が29日、厚生労働省で開かれた。

厚労省で開かれた追悼式典で黙とうする、ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(手前)ら(29日午前)=共同

参列したハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(71)は新型コロナウイルス禍での差別の状況に触れ「ハンセン病問題を通して学んだものは何か。偏見差別はあってはならない。反省が生かされていない」と述べた。

今年はコロナ禍の影響で時期を延期し規模を縮小。昨年11月、元患者の家族に最大180万円を支給する補償法が施行されてから初めての追悼式となった。

国会対応のため欠席し、代読となった田村憲久厚生労働相の式辞は、元患者らに改めて謝罪し、その家族に対しても長年厳しい差別にさらされたとして「深く反省し、おわびする」との内容だった。竪山氏や家族訴訟原告団の黄光男副団長(65)、国会議員らが省内の「追悼の碑」に献花し、黙とうした。

全国に13カ所ある国立療養所の入所者は今年5月1日時点で1090人(昨年比121人減)、平均年齢は86.3歳(昨年比0.4歳増)。

政府主催の式典は2001年、ハンセン病国家賠償請求訴訟で隔離政策が違憲と判断されたのを契機に始まった。例年は元患者への補償法が施行された6月22日の前後に開かれていた。

〔共同〕

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