三井不動産、京都で自社ブランド初の高級ホテル開業

関西
住建・不動産
サービス・食品
2020/10/29 15:37
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受付からは約1300平方メートルの中庭が広がる

受付からは約1300平方メートルの中庭が広がる

三井不動産は11月3日に京都市内で「ホテル ザ 三井 京都」を開業する。三井家ゆかりの地に同社ブランドでは初めての高級ホテルを建設する格好だ。二条城を望む213平方メートルのスイートルームや水着着用で入る天然温泉のプールなどを用意した。京都の伝統工芸や歴史を感じる和の空間を前面に打ち出し、欧米ブランドに並ぶ高級ホテルの地位を目指す。

地上4階、地下1階の新ホテルは元離宮二条城に近く、250年以上にわたり三井総領家(北家)の邸宅があった場所に建てた。当初は今夏に開業する予定だったが、新型コロナウイルスで開業時期を延期した。

アフタヌーンティーにも京都の伝統工芸品を取り入れる

アフタヌーンティーにも京都の伝統工芸品を取り入れる

客室は全161室で二条城や約1300平方メートルの中庭に面した11タイプを用意し、広さは43平方メートルから。畳を模したカーペットや伝統工芸品の茶筒を使い、香港出身のデザイナーが伝統を現代風にアレンジした。最上級の部屋は4階の「プレジデンシャルスイート」で広さは213平方メートル。価格は税別130万円だ。

水着着用で入る天然温泉プールも用意した

水着着用で入る天然温泉プールも用意した

地下1千メートルで掘り当てた温泉も特徴で、水着で入る天然温泉プール「サーマルスプリング」や貸し切りの温泉施設などを設置した。2部屋しかない天然温泉を使った露天風呂を備えた「Onsenスイート」もある。

入り口に長年受け継がれてきた梶井宮門を移設した

入り口に長年受け継がれてきた梶井宮門を移設した

レストランでは有名シェフを迎え、フランス料理と日本料理の素材や調理法を融合させた「ガストロノミー鉄板」などを提供する。敷地内にはお茶会などを開く「四季の間」や茶室もあり、滞在者に非日常の空間を楽しんでもらう狙いだ。

三井不動産は宿泊特化型の「三井ガーデンホテル」を運営する一方で、近年は「フォーシーズンズホテル東京大手町」など高級ホテルの運営ノウハウも学んできた。訪日観光客の先行きは不透明だが、高級ホテル市場は伸びる余地があるとみて立地などを考慮しながら増やしていく。

畳を模したカーペットなど和の要素を盛りこむ

畳を模したカーペットなど和の要素を盛りこむ

「ホテル ザ 三井 京都」の楠井学総支配人は「京都の代表的なホテルは外資系が多く、そこに割って入りたい」と意気込む。訪日観光客が激減するなか国内の富裕層らのニーズ開拓に力を入れており、11月の3連休は8割埋まっている日もあるという。政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」も活用し、地道に知名度を高めていく構えだ。

(原欣宏)

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