LEDでムクドリ追い払え、浜松のパイフォトニクス
光学機器メーカーのパイフォトニクス(浜松市)が同市と連携し、発光ダイオード(LED)投光器を使ってムクドリを追い払う実証実験を進めている。ムクドリの大群によるフン害や騒音被害は市内でも問題となっていた。

技術の使い勝手を高め、今後は全国の自治体などに売り込みたいという。
27日、市内街中でムクドリが集まりやすい街路樹などに携帯型の投光器で光をあてて、同鳥を追い払えるか試した。商店街のアーケード屋根に設置した投光器から街路樹に光を自動照射し、同鳥の反応を観察した。
市は従来、大きな音を立てたり木をたたいたりして追い払う対策を試みてきたが、大きな効果を上げられていない。市は今回の対策に「追い払う効果は十分」と評価。大きな音を立てない利点などもあるとする。
従来の対策はムクドリが慣れてしまい一時的な効果にとどまる課題もある。同社の池田貴裕代表は「慣れさせないよう光のあて方を変えるような対策にも取り組みたい」と話している。同社の対策には既にほかの地域からも引き合いが来ているという。