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トヨタ系部品5社の7~9月期、損益改善 生産底入れ鮮明に

トヨタ自動車系の中堅部品メーカー5社が28日発表した2020年4~9月期連結決算は、全社が減収・最終赤字だった。新型コロナウイルス下でトヨタの生産は回復しており、期初の4~6月期と直近四半期の7~9月期を比べると全社で損益が改善した。欧州で感染拡大リスクがあるものの、各社の受注は10月以降も底堅く推移しそうだ。

自動車生産の底入れで幅広いサプライヤーが恩恵を受ける(愛三工業の工場、愛知県豊田市)

トヨタの生産は5月に前年同月比で半減し、8月は7%減まで戻した。5社の部品受注も着実に底入れしている。4~6月期は全社が過去最大の最終赤字だったが、7~9月期は東海理化フタバ産業、中央発条の3社が黒字に転換。さらに21年3月期通期の業績見通しを引き上げた。

取引先ごとに受注の回復度合いには濃淡が出ている。「トヨタにアグレッシブ(積極的)に引っ張ってもらっているかたちだ」。28日、記者会見した東海理化の二之夕裕美社長はこう話す。

同社が手掛けているのはスイッチ類やシフトレバーなど。4~6月期はトヨタ向けの売上高が前年同期比で46%減だったが、夏場以降の復調で4~9月期でならすと25%減まで戻った。生産が落ち込んだままの三菱自動車向けは4~6月期は77%減。4~9月期でみても70%減だった。

自動車向けバネやケーブルを供給する中央発条の高江暁社長は「自動車メーカーの生産回復もあり10月以降、自社の収益も回復する」と言う。フタバ産業はトヨタ向けが7割強と高い。7~9月期は中国、北米をはじめ全ての地域で黒字を確保した。

調査会社マークラインズによると、中国では9月の新車販売が約256万台と、前年同月比で13%増えた。米国も6%増の約135万台で、コロナの感染拡大が鮮明になって以降、初のプラスとなった。いずれもトヨタの主要な販売地域だ。

下期の20年10月~21年3月期は5社すべてが黒字を見込んでいる。

ただ、グローバル経済はコロナ以外にも波乱含みだ。11月には米大統領選挙を控えるほか、欧州では感染者拡大に伴いロックダウン(都市封鎖)が再度検討されている。各社は国・地域ごとにリスク管理をしながら、部品需要の変化に臨機応変に対応する体制づくりを急ぐ。(藤岡昂)

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