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国立競技場は今どうなってる? オリパラの舞台を歩く

国立競技場をバックにした記念撮影が若者らに人気(東京都渋谷区の渋谷スカイ)

2021年夏に延期された東京五輪・パラリンピック。アスリートが力を示す競技会は徐々に開かれるようになってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大は収まっておらず、開催を不安視する声もある。大会のメインスタジアムとなる国立競技場の周辺は今、どうなっているのだろうか。東京・千駄ケ谷エリアを歩いた。

明治神宮外苑の中にある国立競技場は、1964年大会で使われたスタジアムを建て直し、2019年11月に完成した。ランニングコースとして有名な神宮外苑だけに、周囲は平日でもランナーが多い。競技場そのものは現在、セキュリティーの観点から高さ1.8メートルの仮囲いがあり、イベント以外では敷地内に入ることはできない。ただ歩道からも特徴的な木製の外観は見ることができる。

木材をふんだんに使ったスタジアム。47都道府県の木材が使われている

「杜(もり)のスタジアム」がコンセプトの競技場は、スギなどの縦格子で覆われた軒庇(のきびさし)が外周に設けられている。軒庇の木材は47都道府県から調達しており、最も北側には北海道産の木材、南端には沖縄県のものと、地域順に並べているという。「自分の出身地の木材はこのあたりかな」と想像を巡らしても楽しそうだ。

メインスタンド側から北西に行くと最寄り駅の一つ、JR千駄ケ谷駅がある。駅舎のすぐ目の前に見えるのが、前回大会で体操競技などの会場となった東京体育館だ。改修工事は終えているが、国立競技場と同様、ぐるりと仮囲いが設置されている。来夏は五輪とパラの卓球が行われる予定だ。

千駄ケ谷駅は大会に向けてリニューアルされ、改札口の移設やホームの新設、ホームドアの設置、バリアフリー対応などが行われた。観戦に訪れる大勢の観客に対応するためだ。近くにあるゲーム・アニメの専門学校、東京クールジャパンの野中智之事務長は「大会が開催されれば、本校が面する通りはかなり混雑するだろう。期間中は休校する方針だ」と話す。

日本オリンピックミュージアム前のモニュメントは撮影スポットになっている

周辺で最もオリパラの雰囲気を味わえるのは昨年できた「日本オリンピックミュージアム」だ。五輪の歴史を紹介する展示のほか、競技の体験コーナーなどがあり、6月から事前予約制で再開している。国立競技場に面した広場には五輪シンボルマークのモニュメントがあり、記念に撮影する人も次々と訪れている。

千駄谷小学校のデザインフェンス。児童らは「おもてなし」の心でキャラクターを考えたという

国立競技場とミュージアムの間の通りを西に進んで明治通りにぶつかる交差点では、華やかな外壁が出迎えてくれる。渋谷区立千駄谷小学校のフェンスに、8月31日から飾られた22枚のデザイン画だ。同校の児童が大会に向けて富士山やすしなどのキャラクターを考え、近くの東京デザイン専門学校の生徒が背景などを描いて仕上げた。加納一好校長は「大会を盛り上げ、外国から来た人をおもてなししたい、という子どもたちの思いが込められている。ぜひ大勢の人に見てもらいたい」と、大会開催を心待ちにしていた。

(神林範亮、冨田龍一)

右が国立競技場、左が東京体育館。東京五輪・パラリンピックの開催を待っている

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