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Microsoft、30%増益で過去最高 クラウド4割に

マイクロソフトが27日発表した20年7~9月期の純利益は過去最高を更新した

【シリコンバレー=佐藤浩実】米マイクロソフトが27日発表した2020年7~9月期決算は純利益が前年同期比30%増の138億9300万ドル(約1兆4500億円)だった。四半期ベースで過去最高を更新し、売上高も15四半期連続の2桁増を維持した。新型コロナウイルスによる経済減速の影響が懸念されたが、在宅勤務の浸透でクラウドサービスの利用拡大が続いた。

売上高は12%増の371億5400万ドルだった。インターネットで演算能力を提供する「Azure(アジュール)」や協業アプリ「Teams(チームズ)」といったクラウド関連事業の売り上げが31%増の152億ドルとなり、全体の4割を初めて上回った。サーバーの減価償却の見直しも粗利の改善に寄与した。

7~9月期は徐々に鈍化していた主力事業の売り上げ成長に持ち直しが見られた。例えば、アジュールは前年同期比で48%の増収、文書や表計算ソフトなどをまとめた「オフィス365(企業向け)」は21%の増収だった。いずれも4~6月の増収率を上回った。

マイクロソフトのクラウドサービスはコロナ感染が拡大した春から夏にかけて利用が急増した。コロナからの経済再開は国や地域によりまだら模様だが、多くの企業が契約を続けている。

チームズの1日あたりの利用者数は27日までに1億1500万人を超え、半年前と比べて5割増えた。

このほか消費者向けのゲームソフトや会員制サービスの売上高は30%増、パソコンの「サーフェス」は37%増だった。企業が採用活動に利用しているビジネスSNS(交流サイト)「リンクトイン」は16%増で、4~6月期(10%増)から改善した。

マイクロソフトは好業績をたたき出したが、コロナが長引くなかで企業によるIT(情報技術)投資の手控えの影響を受ける企業も目立ち始めている。

統合基幹業務システム(ERP)大手の独SAPは25日、20年12月期通期の売上高見通しを下方修正した。米IBMの7~9月期売上高は技術サポートが低調で3%の減収だった。インテルの7~9月期のデータセンター用半導体の売上高は、クラウド事業者向けが前年同期比15%のプラスとなった半面、大企業や行政機関が使うサーバー用は半分近くに落ち込んだ。

米調査会社のガートナーによると、20年のIT投資は19年と比べて5.4%減る見通しだ。「不確実性が高まるなか、企業は短期で価値の出るITプロジェクトを優先している」(ガートナー)。古いシステムを更新せずにクラウドへ切り替える動きも加速しており、明暗が分かれている。

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