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米のコロナ新規感染者、最多の1週間に 1日7万人迫る

米国では、1日あたりの感染者数が過去最多を更新している(27日、ニューヨーク)=AP

【ニューヨーク=野村優子】米国で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となっている。過去1週間の新規感染者数は26日時点で1日あたり7万人に迫っており、過去最多を更新している。一部地域では病床が逼迫し始めている。当局が外出制限などを厳しくする動きも出ており、不安が広がっている。

米国内の感染状況を分析する「COVIDトラッキング・プロジェクト」のデータによると、7日移動平均ベースでみた26日の新規感染者数は6万9809人。7月につけたピークを上回り、過去最多を記録した。1日あたりの新規感染者数は1週間前より2割増、1カ月前と比べると6割増と急ピッチで拡大している。約40州・地域で過去最多を更新中だ。

入院患者の拡大も顕著だ。26日時点で入院者数は約4万2900人と、10月初旬に比べると4割増えた。現地メディアによると、中西部ウィスコンシン州のミルウォーキー郡では中心部にある大手病院では病床が逼迫し、相次いで外来患者の受け入れを制限している。ノースダコタ州でも集中治療室(ICU)の空きがない病院が出始めているという。

感染拡大を受けて、外出制限などの措置も広がっている。南部テキサス州エルパソでは入院者数の拡大を受け、25日に外出禁止令を発令。午後10時から朝5時まで外出を禁止する。東部ニュージャージー州最大の都市であるニューアークでは、27日から薬局やスーパーなどを除き午後8時に閉店する措置を導入した。

感染拡大が深刻になるなか、新型コロナに対する見方は対立。トランプ米大統領は26日、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が「終わりつつある」と表明した。一方で米食品医薬品局(FDA)のゴットリーブ元長官は同日、米CNBCのインタビューに対して「米国は新たな新型コロナのサイクルに直面していて、これまでで最も困難なものとなるかもしれない」と述べた。

新型コロナの集団免疫に対する期待も薄れつつある。英インペリアル・カレッジ・ロンドンが新型コロナの抗体保有率を追跡調査したところ、時間の経過と共に減少することが分かった。36万5000人を対象に6~9月に調査したところ、新型コロナの抗体保有者が26%減少。集団免疫を獲得することで収束に向かうとの見方に、水を差す結果となった。

治療薬やワクチンを巡っても、不安要素が積み上がっている。米国立衛生研究所(NIH)は、米製薬大手イーライ・リリーの新型コロナ抗体薬について、臨床試験(治験)を中止すると発表した。入院患者に対して、効果が確認できなかったためだ。また米製薬大手ノババックスは、新型コロナワクチンの最終段階の治験開始を11月末まで延期したと報じられている。

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