LVMHとティファニー、買収交渉再開か 欧米メディア報道
【ウィーン=細川倫太郎】高級ブランド世界最大手、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンと、米宝飾品大手ティファニーが買収交渉を再開したことが27日、分かった。当初より買収価格を引き下げることを協議しているもようだ。欧米メディアが報じた。

AFP通信は関係者の話として、LVMHがティファニー株を1株130~133ドルで買い取る方向で協議していると伝えた。ティファニーは130ドル以上であれば交渉に応じる姿勢を見せているもようだ。26日には欧州連合(EU)の欧州委員会が買収を承認し、計画が再び前進する可能性が出てきた。
LVMHは2019年11月に1株135ドル、総額1兆7千億円で買収することで合意した。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、高級ブランド業界の経営環境は急速に悪化し、LVMHは9月に買収を撤回。ティファニーとLVMHは互いに提訴するなど、対立が激しくなっていた。
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