/

漫画のキャラ躍動 宝塚花組「はいからさんが通る」

(C)宝塚歌劇団

宝塚歌劇は少女漫画に強い。東京宝塚劇場で11月15日まで上演中の花組公演「はいからさんが通る」(小柳奈穂子作・演出)で、改めてその"法則"を実証している。

まずは花組トップスター柚香光(ゆずかれい)(写真左)が、原作の伊集院忍少尉によく似て見える。大和和紀による原作漫画は、1970年代の連載直後から何度も映像化されてきたが、ドイツ貴族を母に持つ伊集院少尉は再現が難しい。しかし、すらりと長身の柚香がおおらかな笑顔でヒロインを見つめるさまは、東洋や西洋を超越した美しさだ。ほかにも、けんかっ早くて酒癖の悪いヒロインや、長髪をなびかせる編集長など漫画の少々極端なキャラクターが、生き生きと躍動する。2017年に日本青年館などで初演したものを、大劇場用に仕立て直したミュージカルだ。

舞台は大正時代。伊集院はシベリア出兵で重傷を負い、ロシア貴族に助けられる。婚約者の花村紅緒は伊集院の祖父母を守るべく出版社で働き始める。反政府運動や関東大震災など波乱の時代を背景にしたラブロマンスに、男女平等への願いが込められる。

紅緒を演じる娘役トップの華優希(同右)はエネルギッシュで、編集長の青江冬星役の瀬戸かずやはコミカルな演技で奮闘する。原作と比べれば、冬星の見せ場や紅緒の葛藤が控えめだが、その分は花組らしいフィナーレの水際だったダンスや歌でカバーする。

新型コロナウイルスの影響で何度か公演を中止した宝塚歌劇団。今公演では1回の出演者数を2割ほど減らす、最前列の客席を空けるなどの対策をとり、満席に近い観客を集めている。

(瀬崎久見子)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン