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3Dプリンターで瓦修復 台風被災の古民家、千葉

昨年9月の台風15号で多くの家屋が被害を受けた千葉県館山市で、建築を学ぶ東京大院生らのチームが、3Dプリンターで作られた屋根瓦を使い屋根を補修した。瓦は建物によって型や設置方法が異なる上、職人や瓦窯が減り、復旧の遅れの一因となっている。チームは「被災者から需要があれば今後も製作活動を続けたい」としている。

補修に使われた、3Dプリンターで作られた屋根瓦(中央)を確認する砂田頼佳さん(9月、千葉県館山市)

住宅が点在する一角にあり、地域の交流施設として学生や住民が共同管理する古民家「かやぶきゴンジロウ」。9月13日、修復された重さ約8キロの新しいセメント製の瓦が、大工の手で慎重に取り付けられると、見守った住民らから拍手や歓声が上がった。

建物は明治初期に建てられた木造平屋で、名前の通り立派なかやぶき屋根が特徴だが、ひさしの部分に瓦が使われ、昨年の台風の暴風で落下、倉や窓ガラスも破損した。

被災後、建築を専攻する東京大院生らのグループがプロジェクトを始動。リーダーで同大学院修了の砂田頼佳さん(29)が、留学先のスイスで雪の重みで壊れた小屋の瓦を3Dプリンターで修復した経験を生かした。

ゴンジロウの屋根瓦にレーザースキャナーを照射し欠損部の形状を解析。得られたデータを3Dプリンターで出力し、セメント製の瓦を造形した。

瓦は、雪が多い地域では割れにくいよう分厚い傾向があるなど、気候や地理によって形や特性が異なるといい、砂田さんは「デジタル技術を活用すれば、さまざまな形の瓦を簡単に製作でき、替えの瓦を入手できず困っている人の役に立てる」と力を込めた。

〔共同〕

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