エーザイ、新型コロナ薬の治験開始 まず米国で
エーザイは27日、重症敗血症の治療薬候補として開発していた「エリトラン」について、新型コロナウイルス感染症向けの最終段階の臨床試験(治験)を米国で始めたと発表した。日本を含む米国以外でも実施を検討する。新型コロナ感染症による免疫の過剰反応を防止し、肺などの損傷が起きないようにする効果が期待される。
治験は米国の非営利団体などと共同で実施し、エリトランを世界で最大500人規模に投与する計画。新型コロナ感染症の治療薬開発に向けた国際的な枠組みで行う。エリトランは重症敗血症の治療薬候補だったが、治験で効果が確認できず、2014年に開発中止となっていた。
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