独与党CDU、党大会を延期 新党首決定は21年に
(更新)

【ベルリン=石川潤】ドイツの最大与党、キリスト教民主同盟(CDU)は26日、新党首を決める党大会の開催を2021年に延期する方針を決めた。12月4日に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で開催は難しいと判断した。新党首は21年秋に政界を引退するメルケル首相の後継の最有力候補になる。
26日の幹部会後にツィーミアク幹事長が明らかにした。新たな開催日時は決まっていないが、21年秋に連邦議会(下院)選挙を控えているため、できるだけ早い時期の開催を探るもようだ。
新党首はもともとクランプカレンバウアー現党首の辞任表明を受けて4月の臨時党大会で決める予定だったが、当時も新型コロナが原因で延期していた。今回が2度目の延期となる。
党首選挙には最大州、ノルトライン・ウェストファーレン州の首相を務める中道のラシェット副党首、保守のメルツ元院内総務、外交通のレトゲン元環境相の3人が立候補している。