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GoTo、東京追加1カ月で人出回復 旅行需要前年並み

(更新)
東京は「Go To トラベル」のキャンペーン参加も10月からと出遅れた(9月30日、東京都千代田区のJTBトラベルゲート有楽町)=共同

政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」に東京発着の旅行が加わった10月以降、国内の旅行需要が回復しつつある。観光地に向かう人々は増加傾向となり、東京の繁華街も週末の人出が増えた。都民の都内観光を後押しする補助の開始で緩和ムードが一段と広がるが、新型コロナウイルスの感染状況はなお予断を許さない。

24日の栃木県日光市。中禅寺湖周辺やいろは坂で紅葉が見ごろを迎え、色鮮やかに湖面に映えた木々が観光客らの目を楽しませた。Go To トラベルの対象に東京発着が追加された影響もあり、奥日光への人出は増加傾向だという。栃木県立日光自然博物館の担当者は「湖畔では紅葉は今が一番きれい」と話した。

日本旅行によると、7~9月の国内ツアーの受注は前年同期の3割程度だったが、10~12月は前年並みとなっている。大都市近郊の信州や伊勢・志摩などの観光地で多かった宿泊予約が、北陸や中国地方にまで伸びてきた。年末年始の国内旅行の予約もほぼ前年並みに戻っているという。

航空では羽田空港発着便が回復傾向にある。日本航空(JAL)の9月26~27日の週末の利用者数は9月5~6日の週末比で1.7倍、10月24~25日は2.3倍となった。全日本空輸(ANA)の10月の羽田発着便の利用者の見通しは、25日時点で9月11日時点より3.7倍増えた。

JR東日本によると、9月全体で前年同月の4割だった新幹線の利用実績は、10月の足元では同5割程度まで回復しているという。

宿泊も好調で、プリンスホテルでは「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」(東京・千代田)の10月の予約室数が前月比2倍になった。予約は高価格帯のホテルを中心に伸びている。

東京都心の人出も、好天に恵まれた24~25日は回復ぶりが鮮明になった。ドコモ・インサイトマーケティング(東京・港)の位置情報データで9月19~22日と10月24~25日の午後3時台の平均滞在人口を調べ、感染拡大前(1月18日~2月14日の休日平均)と比べた。

東京・渋谷のセンター街周辺は感染拡大前比19%減と9月4連休(同30%減)を上回り、緊急事態宣言の解除後で最も多かった。

23日からは都民対象の割引制度「もっと楽しもう!TokyoTokyo」の販売が始まっている。都内の旅行に対し、宿泊で1泊5千円、日帰りで1回2500円を支給する仕組みで、宿泊の場合は税込み9千円からが対象。Go To トラベルと併用すると最大約9割引きになるという。

はとバス(東京・大田)によると、7~9月まで前年同月比3~5%で推移していた都内のバスツアーの利用人数が、10月には14%程度に回復する見込みだ。23日以降、電話での問い合わせが1日に千件以上来ているといい、回復しつつある旅の機運を一段と高めそうだ。

 コロナ 予断許さず


 国内の感染傾向は予断を許さない状況が続く。新規感染者数(7日移動平均)は9月上旬以降、400~500人台で推移。コロナ対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」も22日の会合で「ほぼ横ばいから微増傾向となっている」と警戒感を隠さない。
 新規感染者が減らない要因の一つとされるのが、地方都市の繁華街や接待を伴う飲食店に起因するクラスターの発生だ。最近では青森県弘前市で飲食店から感染が広がり、県内の新規感染者は25日までの2週間で140人以上増えた。
 アドバイザリーボード座長の脇田隆字国立感染症研究所長は、弘前市の感染拡大について「首都圏からの流入が発端」と指摘し、大都市圏での感染封じ込めの重要性を訴えている。

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