JALの社員 福岡・宗像でワーケーション、旅行商品に
日本航空(JAL)グループは福岡県宗像市で、社員やその家族が旅先で仕事をする「ワーケーション」体験を始めた。宗像市とは観光振興などで包括連携協定を結んでおり、新型コロナウイルスで働き方が見直されるなか、2021年度にも旅行商品化を目指す。

25日から2泊3日の体験会を開催し、藤田直志副会長ら11人が参加。中部支社(名古屋市)の男性は「自然を歩きながら電話できたり、働きやすいですね」と話す。
体験会は山間部にある多目的スポーツ施設を宿泊拠点とし、会議室などでテレワークができる。JR赤間駅近くのコワーキング施設も利用できる。就業時間外に世界遺産などを巡るツアーも用意した。藤田氏は「オフィスにずっといると生産性は上がらない。ワーケーション市場は大きくなる」とみる。体験会は11月末まで6回開き、社員の意見を生かして来春以降に商品化する。

宗像市の河野克也副市長は「(観光客など)単なる交流人口ではなく『関係人口』を増やしたい。ワーケーションを通じてまちづくりに加わって欲しい」と期待する。