米マイクロソフト、台湾に初のデータセンター建設

中国・台湾
アジアBiz
2020/10/26 19:15
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【台北=中村裕】米マイクロソフトは26日、台湾に同社初のデータセンターを建設すると発表した。2年以内をメドに稼働するとみられる。9月には米グーグルが台湾に3カ所目となるデータセンターの建設を明らかにしたばかり。米IT(情報技術)大手は、アジアではデータ保護の観点から台湾を重要視するようになり、投資を急いでいる。

米マイクロソフトは、台湾に初のデータセンターを建設する=ロイター

投資額は数百億円にのぼる見込み。台湾にはデータセンターのほか、関連のインフラ開発や研究を行う新拠点「AHSI」も設置する。AHSIはハイテク企業が集積する新北市に置く。

同機能を持つ拠点は現在、世界でも本社のある米国のみ。今後は米国と台湾で役割分担し、台湾では2022年までに150人の技術者を雇用するという。

台湾マイクロソフトの孫基康・総経理は同日、台北市内の記者会見で「台湾は今後、アジアのクラウドサービスの中心になる」と語った。同社のデータセンターは現在、アジアでは中国大陸に4カ所、香港に1カ所、シンガポールに1カ所などとなっている。

一方、「香港国家安全維持法」の施行を受け、米IT大手や顧客の間では中国や香港に設置されたデータセンターに対する警戒感が強まっている。こうしたこともマイクロソフトの台湾初のデータセンターの設置の背景にはあるとみられる。

会見に出席した蔡英文(ツァイ・インウェン)総統も「情報セキュリティーや知的財産の保護において米国や先進国は台湾を信頼のおけるパートナーとみている。マイクロソフトの投資も台米の有益な関係を、より深化させる意味で重要なものとなる」と語った。

台湾におけるクラウドサービス市場は現在、首位がAzure(アジュール)を展開するマイクロソフト、2位はAWSの米アマゾン・ドット・コム、3位は米グーグルとなっている。

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