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ミャンマー総選挙 コロナ下でSNSが「主戦場」

11月8日投開票 選管、野党の延期要請を拒む

NLDのロゴが入ったTシャツを着て支持を示す女性(24日、ヤンゴン)

【ヤンゴン=新田裕一】11月8日投開票のミャンマー総選挙は終盤戦に入った。焦点はアウン・サン・スー・チー国家顧問の与党、国民民主連盟(NLD)が上下両院で単独過半数を維持できるかどうか。新型コロナウイルスの感染拡大で選挙運動はSNS(交流サイト)が「主戦場」だ。

「母なるスー・チーの愛は誰にも代えられない」――。NLDのフェイスブックの公式ページに投稿された同党を応援する歌の一節だ。歌謡曲調、ラップ調などいくつもの曲がアップされる。スー・チー氏を前面に押し出し、民主化を進める党のイメージを強調する。

スー・チー氏も党首名義のフェイスブックページを新設した。同氏が参加するNLDの選挙運動の風景、党関係者との対談など動画は幅広い。NLDを離れて新党、人民先駆者党(PPP)を結成したテ・テ・カイン下院議員は「NLDはスー・チー氏に依存しすぎている」と話す。

ミャンマーでは8月以降、新型コロナの感染が再び拡大した。最大都市ヤンゴンなどでは外出が制限され、街頭での選挙運動ができない。各党や候補者はSNSを通じて政策を主張する。

総選挙に向け各政党の看板が立てられているが、演説などの活動はない(24日、ヤンゴン)

NLDに挑む国軍系の連邦団結発展党(USDP)や少数民族政党の動画はやや固い内容だ。党幹部や候補者が、新型コロナの感染者が少ない地域での集会の様子を紹介したりする。USDPはマスク配布などの支援活動も強調する。

USDPなど一部の野党は感染拡大を理由に総選挙の延期を求めている。だが、選挙管理委員会は予定通り実施する構えだ。20日の記者会見で「投票所での感染防止は万全だ」と説明した。

総選挙は5年ぶりで上下両院定数のそれぞれ25%を占める軍人議員を除く75%(計498議席)を改選する。いずれも小選挙区で実施。NLDが両院の合計で過半数を維持するには改選議席の3分の2以上が必要だ。NLDは2015年の前回総選挙で大勝し、改選議席の8割以上を占める。

人口の7割のビルマ族の間でスー・チー氏の人気は根強いが、前回総選挙で公約した少数民族と国軍の対立解消は進まず、有権者の一部には失望が広がる。11月の総選挙でNLDは両院計で第1党を維持する見通しだが、議席を減らすのは確実とみられている。

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