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民主主義 なぜ少数派に?

2020年10月26日の日本経済新聞朝刊1面に「民主主義 少数派に」という記事がありました。18年ぶりに非民主主義国家が民主主義国家を上回りました。世界中で非民主主義に逆戻りする国・地域が相次いでおり、新型コロナウイルス禍がその動きに拍車をかけています。なぜ世界で民主主義が衰退しているのでしょうか。

ここが気になる

欧州連合(EU)は9月にまとめた報告書で「司法の独立に深刻な懸念が生じている」と述べ、ハンガリーに厳しい視線を向けました。オルバン政権誕生以降、憲法改正などで政権寄りの裁判官を増やすといった強権を発動、2018年に非民主主義国家に逆戻りしたからです。

民主主義を揺らすのは低成長の経済と富の集中です。ハンガリーがEUに加盟したのは04年ですが、今も賃金水準はEU平均の3分の1。「民主化すれば豊かになれる」という夢はかなっていません。そうした行き場のない不安を取り込み、強権体制に転じる国・地域が増えています。20年に民主国家に暮らす人は世界の46%と、世界の多数派は非民主国家になりました。民主化でより自由になったはずの市民が無力を味わう構図は「自由民主主義のパラドックス」と呼ばれています。

このパラドックスのさなかにいるのが約1週間後に大統領選を控える米国です。トランプ氏の大統領就任以降、強権体制を強めてきた覇権国家の行方に世界が注目しています。先行きの見えない不安を抱えるのは日本も同じです。世界の動向を見つめながら、その不安とどう向き合うか一人ひとりが考えることが大切です。

若手編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は10月26日の朝刊1面を読んでみてください。
この記事をまとめた人:大崩貴之
2018年入社。企業取材をする部署で主に医薬品業界を担当。挙手による多数決という残酷な制度により、小学生にして同調圧力というものの存在を学ぶ。

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