米大統領選、激戦州で接戦 最終盤で波乱含み

【ワシントン=永沢毅】米大統領選で両候補の支持率は僅差だ。政治サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、22日時点の各種世論調査の平均でバイデン前副大統領のリードは全米で7.9ポイント。今月に一時10ポイントだった差が再び縮んだ。
中西部ミシガン、南部フロリダなど激戦6州平均でバイデン氏のリードは4.1ポイントとさらに接戦だ。2016年大統領選では同時期にクリントン元国務長官の激戦州のリードは3.8ポイントだった。
一方、バイデン氏は西部アリゾナ、南部ジョージアなど共和党地盤の州で優勢にある。トランプ氏は今月、両州で複数回の選挙集会を開いた。他の激戦州に力を割きたい時期だけに、共和党内から「最終盤で防戦に立たされているのは厳しい」との声もある。

16年大統領選では選挙直前の10月28日、クリントン氏のメール問題を再捜査すると米連邦捜査局(FBI)が発表、情勢が一変した。今回も10月にトランプ氏が新型コロナウイルスに感染し、バイデン氏も息子ハンター氏を巡る疑惑が取り沙汰されるなど波乱含みだ。