小型で安価なPCR装置 野村メディカルデバイスなど
医療機器の野村メディカルデバイス(長野県茅野市)と信州大学は23日、他社の従来製品より小型で安価なPCR検査装置を試作したと発表した。検査にかかる時間も短く、小規模な病院や研究所などでも導入しやすい。2021年春までの製品化を目指す。
現在市場に出回っている製品は、多量の検体を一度に検査する仕様のため、大型で導入費用が数百万円以上にのぼるという。今回開発した装置は、少ない検体を早く調べることを重視し、温度制御や測定をする部分を小型化した。
60分程度で検査ができるといい、新型コロナウイルスだけでなく、様々な病気の診断に役立てられる。60万~70万円程度での販売を目指す。