国民民主、立民との衆院共同会派を離脱
国民民主党は23日、立憲民主、社民両党と組む衆院共同会派から離脱すると決めた。立民とは憲法を含む政策面などで考えに開きがあり、共同会派にいても独自性を発揮できないと判断した。今後の野党共闘に影響が出る可能性がある。

玉木雄一郎代表は国会内で記者団に、26日召集の臨時国会から別の会派で臨むと説明した。新会派の設立により「質問内容などでユニークさを出せる」と述べた。
国民民主の衆院議員は玉木氏ら7人。衆院会派「希望の党」の井上一徳、中山成彬両氏と無所属の高井崇志氏の3人とともに計10人で新会派を組む。玉木氏は自民党を含めた他党との連携について「今は全く考えていない」と話した。
旧国民民主と旧立民は2019年9月から共同会派を組んできた。今年9月の臨時国会では参院側は立民との会派を解消したが衆院側は維持した。首相指名選挙でも立民の枝野幸男代表に投票した経緯がある。党内では予算委員会などで多くの質問時間を確保するためにも共同会派の維持を望む声もあった。
立民と社民などの共同会派の議員数は国民民主の離脱により119人から112人に減る。立民などの質問時間も減少する見通しだ。