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米最高裁判事、承認の公算 26日に上院本会議で採決へ

(更新)
米最高裁判事候補のバレット氏は保守派として知られる=ロイター

【ワシントン=中村亮】米議会上院は26日の本会議で、連邦最高裁判所判事に指名された保守派のエイミー・バレット氏の承認について採決する。与党・共和党の賛成多数で承認する公算が大きい。トランプ大統領は再選に向けた成果として保守派有権者にアピールする狙いだ。

本会議に先立って司法委員会は22日、4日間にわたる公聴会を踏まえ、バレット氏を承認した。採決は賛成12人、反対ゼロ。野党・民主党議員10人が欠席したからだ。代わりに民主党議員は委員会室の自らの席に低所得者の医療保険加入を促す医療保険制度改革法(オバマケア)の恩恵を受けた米国人の写真を並べた。バレット氏が同法に否定的なことを踏まえ、承認に反対するとのメッセージを込めた。

トランプ氏は司法委の採決後に「米国にとって大きな日だ!」とツイッターで歓迎した。バレット氏を本会議で承認すると、最高裁判事9人のうち共和党の価値観に近い保守派が少なくとも5人になる。判事は終身制のため最高裁が長期にわたって、人工妊娠中絶やLGBT(性的少数者)の権利に否定的な立場をとり、個人の銃保有を認める方向に傾く可能性が高い。

トランプ氏の支持基盤である保守派団体からは最高裁に不満が高まっている。最高裁は19日、東部ペンシルベニア州での郵便投票制度について、選挙当局への投票用紙の到着期限を11月3日から延長すべきだとするリベラル派の主張を認めた。保守派とみられてきたジョン・ロバーツ長官がリベラル派に加わり、賛否が4対4になった。この場合は下級審の判決が尊重されるためリベラル派の意見が通った。

共和党に強い影響力を持つ米保守連合のマット・シュラップ会長は「ロバーツを弾劾せよ」とツイッターで糾弾した。共和党上院トップのマコネル院内総務は大統領選前のバレット氏の承認を確約していなかったが、保守派団体や有権者の動向を踏まえて26日に本会議での採決を行うと最終判断したとみられる。

マコネル氏は承認に必要な上院(定数100)の過半数の賛成が集まったと説明している。共和党は53議席を握り、承認に反対の意向を示したのは2人にとどまる。仮に反対が3人になって賛否が50対50になれば上院議長のペンス副大統領の1票で承認できる。民主党が承認を阻止するには共和党から4人の造反を引き出す必要がある。

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