ファーウェイが旗艦スマホ 最後の自社チップ

ファーウェイ
中国・台湾
アジアBiz
2020/10/23 1:10
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【広州=川上尚志】中国の華為技術(ファーウェイ)は22日、新型の旗艦スマートフォン「Mate40」を発表した。まず欧州で23日に予約の受け付けを始める。自社設計した高性能半導体「キリン9000」を搭載し、高速通信規格「5G」などに対する処理性能を高めた。

ファーウェイの新しい基幹スマホ「Mate40」(22日のオンライン発表会)

ただ、米政府の規制によりファーウェイは基本的に半導体を調達できなくなった。在庫がなくなるとスマホ生産が止まることになる。中国メディアによると同社幹部は8月、「キリン」半導体を搭載するスマホはこのMate40が最後になると説明していた。

Mate40の価格は899ユーロ(約11万1千円)から。中国などでも今後発売する。スマホなど消費者向け端末事業グループを率いる余承東(リチャード・ユー)最高経営責任者(CEO)は22日に開いたオンライン発表会で、キリンについて「これまでで最も性能の高い半導体チップだ」と語った。

米国はファーウェイが設計に関与したり、米国の技術が関わったりする半導体について、米国企業以外でもファーウェイに輸出することは原則として禁じる規制を相次ぎ打ち出した。ファーウェイは半導体工場を持たず、生産は台湾積体電路製造(TSMC)などに委託していたため、影響は大きい。TSMCに代わる委託先を探すのにも難航しており、今後の高機能スマホの開発や生産に不透明感が強まっている。

ロイター通信は14日、ファーウェイがスマホ事業の一部の売却を検討していると報じた。対象は低価格帯のブランド「HONOR(オナー)」で、中国のIT大手などが売却先の候補に挙がっているという。余氏は22日の発表会でスマホ事業の展望について具体的に言及しなかった。

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