岸氏「辺野古着実に推進」 沖縄知事は移設中止要求

2020/10/22 21:19
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岸信夫防衛相は22日、沖縄県庁で玉城デニー知事と会談し、住宅地に囲まれた米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への早期移設を推進していく考えを伝えた。「工事を着実に進めていくことこそが普天間の一日も早い全面返還につながる」と強調した。これに対し玉城氏は移設作業を中止するよう求め、議論は平行線をたどった。岸氏は21日から就任後初めて沖縄を訪れていた。

会談で玉城氏は「辺野古に反対の県民の民意を受け止め、直ちに埋め立て工事を中断すべきだ」と主張したのに対し、岸氏は「日米同盟の抑止力維持と普天間の危険性除去を考えれば、辺野古が唯一の解決策だ」と反論した。

玉城氏は、普天間の危険性除去に向けた政府と県、宜野湾市による「負担軽減推進会議」の早期開催を盛り込んだ要望書を直接手渡した。岸氏は会談後、同会議について「対話を重ねる必要がある」と記者団に述べ、前向きに検討する認識を示した。

会談に先立ち、岸氏は移設先に隣接する米軍キャンプ・シュワブで工事の進捗状況を直接確認した。名護市内で渡具知武豊同市長と宜野湾市内で松川正則同市長らとそれぞれ面会し、辺野古移設に関し意見交換した。

移設を巡っては、防衛省沖縄防衛局は4月、辺野古沿岸部の軟弱地盤の改良工事に伴い、設計変更を県に申請した。玉城氏は認めない考えで、政府と県の対立が激化する可能性がある。

〔共同〕

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