がんiPS治療、治験開始 千葉大

2020/10/22 20:04
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千葉大学の本橋新一郎教授は22日までに、iPS細胞から作った免疫細胞を投与してがんを治療する医師主導治験を始めた。鼻や口などにできる頭けい部がんの患者4~18人が対象。iPS細胞を使うがん治療は国内では初めてとなる。

治験では健康な人の血液からがんを攻撃する免疫細胞の一種「NKT細胞」を取り出し、理化学研究所でiPS細胞を作る。iPS細胞を大量に増やしてNKT細胞に育て、がん患者の患部に通じる血管に2週間ごとに3回投与する。

14日に1人目の患者に最初の投与を始めた。問題が起こらなければ投与量を増やし、安全性や効果を調べる。

免疫細胞を使う方法は血液のがんで効果を発揮し、2017年に実用化した。手術、放射線、薬物治療に次ぐ第4の治療法とされる。患者自身の免疫細胞を利用していたが、iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を用いると品質が整った細胞を大量に製造でき、コスト削減につながると期待されている。

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