OKI系、A4プリンター新機種 設置空間7割減

エレクトロニクス
2020/10/22 14:21
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OKIのプリンター子会社であるOKIデータは22日、A4カラー発光ダイオード(LED)プリンターの新製品の販売を始めたと発表した。内部構造を見直すことで設置空間の大きさを従来機に比べて7割削減した。小型でメンテナンスしやすいといった強みを生かして、医療機関や小売店のバックヤードなど省スペースの需要に特化。ペーパーレス化で事務機器の市場縮小が続くなか、強みを生かして顧客の囲い込みを図る。

冷却機構などを刷新して収納スペースを小さくした

消耗品の交換などを機器の前面と上面に集約した(OKIデータの森孝広社長)

機種名は「C650dnw」。購入後に交換部品を含めて5年間は無償で修理する「コアフィード」シリーズの新製品で、4年ぶりにA4機を刷新した。

冷却機構など本体構造を刷新して、設置時に本体の両側で空けるスペースの幅を2センチメートルと従来機の10分の1に縮めた。さらに紙やトナーなど消耗品の交換や紙詰まりへの対処といった操作を機器の前面と上面に集約した。高さ50センチメートル程度の棚の中に収納しても、周囲の物品を動かさずに使うことが可能だ。

レーザー光源の代わりにLEDを使うOKIのプリンターは小型で保守がしやすく、現場でプリンターを使う従業員らが保守員を呼ばずに紙の搬送ユニットやイメージドラムなどをすぐ交換できることが特徴だ。これらの予備のユニットも小型化することで、保管に必要な空間も3割以上減らした。

印刷できる用紙の幅も広げた。用紙の搬送機構やトナーの定着方法を改良し、屋外に掲示するための耐水紙や、薬局で薬を入れるために使う封筒などに対応させた。本体価格は19万5800円で、世界で年間2万台の販売を目標に掲げる。

ペーパーレス化が進むなかで新型コロナウイルスの感染が広がり、事務機器市場には逆風が吹く。22日に都内で開いた製品発表会でOKIデータの森孝広社長はオフィス向け複合機の競争環境が一層厳しさを増していることに言及。その一方で店舗や顧客窓口など「現場での印刷需要は全然減っていない」と語った。顧客企業の使い方に寄り添う商品開発を通じて安定収益を図る。(橋本剛志)

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