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コントレイル、無敗三冠挑戦 「同年に牡牝で」なるか

2020/10/23 15:53
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5月の日本ダービーを制したコントレイル(右)=共同

5月の日本ダービーを制したコントレイル(右)=共同

コントレイルはデアリングタクトに続くか――。25日に行われる競馬の菊花賞(京都G1、芝3000メートル)の関心事はこの一点に尽きる。

18日の秋華賞(同、芝2000メートル)では、史上初の無敗の3歳牝馬三冠がかかるデアリングタクトが直線で力強く抜け出し快勝。偉業を達成した。コントレイルが菊花賞を勝てば、父ディープインパクト以来15年ぶり史上3頭目の無敗の3歳三冠となり、2020年は牡牝の無敗三冠馬が一度に誕生するという競馬史に長く記憶される年となるのは間違いない。

オークスから5カ月近い間隔で秋華賞に直行したデアリングタクトと異なり、コントレイルは9月27日に前哨戦の神戸新聞杯(中京G2、芝2200メートル)で今秋の始動戦に臨み快勝した。内枠から好位置で運び、直線は進路が開くと一瞬で抜け出し、ゴール前は流す形で2着ヴェルトライゼンデ(日本ダービー3着)に2馬身差をつけた。

皐月賞、ダービー2着で現3歳世代牡馬のナンバー2であるサリオスは菊花賞とは別路線に進み、10月11日に毎日王冠(東京G2、芝1800メートル)を勝った。世代ナンバー2が不在で、神戸新聞杯でも自身を脅かす馬は現れなかった。三冠達成はいよいよ濃厚という形勢だが、唯一、コントレイルと未対戦の有力馬が台頭してきた。

7月のラジオNIKKEI賞(福島G3、芝1800メートル)と、菊花賞トライアルのセントライト記念(中山G2、芝2200メートル)を連勝したバビット。父は2010年に宝塚記念を勝ち、同年の仏G1、凱旋門賞でも2着と健闘したナカヤマフェスタだ。ただ、同馬は種牡馬としてはガンコ(18年日経賞=G2優勝)を出した程度で成績は目立たない。

バビット自身は18年10月のせり市場で、実に150万円(税抜き=以下同)の安値で育成業者に落札され、翌19年5月の調教済み2歳馬市場に上場。現在の馬主(宮田直也氏)が500万円で落札した。昨秋にデビューして2戦連続2着の後、休養を挟んで今年4月末に福島で初勝利をあげると、連勝街道に乗った。

逃げてしぶといのが持ち味で、前々回のラジオNIKKEI賞は果敢に逃げて2着に5馬身差で圧勝。相手が強化されたセントライト記念では、やや遅めのペースで逃げ、直線で二枚腰を発揮して押し切った。セントライト記念の2着馬サトノフラッグは3月にG2の弥生賞を勝ち、皐月賞は5着。3着馬ガロアクリークはやはり3月にG2のスプリングステークスを勝ち、皐月賞3着、ダービーは6着だった。両馬を破ったバビットも世代の上位に位置する実力を示した形だ。

どの馬も3000メートル初経験となる菊花賞という舞台では、強い先行馬の存在が差しタイプの人気馬にとっては脅威だ。終盤まで競りかける馬がおらず、楽をさせると、追い込んでも届かない場面も考えられるため、途中から自分で捕まえにいかざるを得ない展開もあり得る。

05年のディープインパクトも、2番手から早めに抜け出したアドマイヤジャパンの抵抗を退けるのに苦労し、先頭に立ったのは残り200メートル過ぎだった。コントレイルは、2000メートル以内の距離で最も力を発揮するタイプとみられており、初の3000メートルで早めに力を使うレース運びはできれば避けたいところだ。

バビットとコントレイルの間でレースを運ぶ馬の動き方もポイントの一つ。早めにバビットを捕まえにいく馬がいれば、コントレイルの露払い役を果たす形になる。注目はディープボンドで、5月にG2の京都新聞杯を勝ち、ダービーも5着に入った。馬主はコントレイルと同じ前田晋二氏で、ダービー、前回の神戸新聞杯(4着)時も、コントレイルより前で運んで、直線で抜け出しかける場面もあった。この馬も展開の鍵を握る一頭だ。

(野元賢一)

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