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1900億円集めた米動画配信の新興、開始6カ月で廃業へ

【シリコンバレー=佐藤浩実】動画配信サービスを手掛ける米新興のQuibi(クィビィ)は21日、廃業すると発表した。約18億ドル(約1900億円)を調達して4月にサービスを始めたばかりだが、利用者数を伸ばせなかった。サービスを終了し、コンテンツなどの資産売却を進める。動画配信は参入が相次ぐ一方で、優勝劣敗も鮮明になりつつある。

鳴り物入りで動画配信に参入したが、サービス開始から6カ月で廃業を決めた(写真は1月のCES)

クィビィは米ウォルト・ディズニー出身で映画「美女と野獣」などを手掛けたジェフリー・カッツェンバーグ氏と、米イーベイや米ヒューレット・パッカード(現HP)で最高経営責任者(CEO)を歴任したメグ・ホイットマン氏が始めた。

2018年の設立以降、2人の知名度と人脈で米メディア各社などから資金を集め、ドラマやショーの制作に充ててきた。スマートフォン向けに1話あたり10分以下の作品を配信し、通勤・通学の電車やバスの待ち時間に見てもらうことを想定していた。1月の技術見本市「CES」ではホイットマン氏が自らサービスを紹介した。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限とサービス開始の時期が重なり、隙間時間に見るというコンセプトは受けなかった。同社はユーザー数を明らかにしていないが、無料の「お試し期間」が終わると同時に解約する人が多かったようだ。

2氏は「成功していない」と判断し、早期の幕引きを選んだという。ホイットマン氏は21日付の声明で「当面の営業を続ける資本はあるが、事業を終了し、株主に現金を返し、才能ある同僚と潔く別れる決断をした」と述べた。

米ネットフリックスの躍進を背景に、米国では過去数年、動画配信サービスに参入する企業が相次いだ。ただ視聴者の獲得に成功しているサービスは一握りだ。米ライトシェド・パートナーズの分析によると、今年4月の米国でのインターネット動画の視聴時間のうち8割は、ネットフリックス、ユーチューブ、アマゾンプライム・ビデオ、Hulu、ディズニープラスの5つが占めたという。

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