ナゴルノカラバフ地域、ソ連時代から衝突

2020/10/21 22:16
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【モスクワ=小川知世】アゼルバイジャンとアルメニアはナゴルノカラバフ地域を巡ってソ連時代から衝突を繰り返してきた。アゼルバイジャンの山岳地帯にあるナゴルノカラバフは人口約15万人の8割超がアルメニア系とされる。ソ連末期の1988年にアルメニアへの編入を求める声が高まり、アゼルバイジャンとの紛争に発展した。

ナゴルノカラバフ紛争で砲撃するアゼルバイジャン軍兵士(20日、アゼルバイジャン国防省公開)=AP

紛争では民間人も含め死者は約3万人にのぼった。91年に住民が一方的に独立を宣言した「ナゴルノカラバフ共和国」を承認する国はないが、アルメニアがナゴルノカラバフ以西も含めて実効支配する。ロシアの主導で94年に停戦合意にこぎ着けた後も度々戦闘が起きていた。

今回の衝突でも和平交渉の展望は見えない。アゼルバイジャンが「領土の保全」を求める一方、アルメニアは「民族自決」を認めるように訴えている。解決に向けた米仏ロが共同議長国を務める欧州安保協力機構(OSCE)の枠組みでの調停は事実上、これまでも機能してこなかった。

今回の衝突は94年の停戦後で最大となった。アゼルバイジャンを支持するトルコの思惑も絡み、緊張緩和はいっそう見通せなくなっている。

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