/

SDGsを当たり前に 金沢工業大院・島田高行さん

拓き人 石川から

国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」を広げる活動に取り組む学生がいる。金沢工業大学大学院の修士課程1年に在籍する島田高行(24)だ。2018年に学生団体「SDGs Global Youth Innovators(グローバル・ユース・イノベーターズ)」を立ち上げ、企業や自治体向けワークショップを100回以上開いてきた。

「ゲームを作って分かりやすく伝える」と話す島田さん

これまでにSDGsを学べるカードゲームやスマートフォンアプリを開発し、ゲームを活用して考え方や取り組みを浸透させてきた。19年にはドイツで開かれた国連のワークショップに参加。各国の要人や教育機関、企業にカードを使った活動を紹介した。

3月からは新型コロナウイルスの影響で休校になった小中高生向けに、オンラインでSDGsの学習を支援した。「身近な課題を見つけ、自分でできることを楽しくやる」をモットーに、子供に向かい合った。島田は「子供たちの頑張る姿を見るとうれしくなり、もっとやろうという気持ちになる」と力を込める。

大学に入るまではSDGsについて全く知らなかったという。そんなときに出会ったのが、SDGsを通した社会課題の解決を研究する平本督太郎教授だ。「ビジネスで貧困などの社会問題を解決する考え方に魅力を感じた」。学ぶうちに「自分にとって当たり前のことになった」と話す。

学生団体を立ち上げたのは学部3年の時だ。「周囲の仲間と一緒に、同じ目標に向かってアクションを広げていきたいと思った」。SDGsの認知度を高めるほか、社会課題の解決に取り組む人材の成長を手助けすることを目標に定めた。

当初は困難もあった。説明しても理解してもらえなかったり、「SDGsに取り組んでも何も変わらないでしょ」という冷淡な言葉も浴びせられたりした。仲間と話し合いながら解決法を探るうちに「ゲームを作って分かりやすく伝えることにつながった」。

学生団体には現在40人弱が所属している。小中学校や高校、学習塾と連携して教育カリキュラム作りを進めている。各教員がSDGsへの理解を深めて、地域に合わせた教育ができるように協働している。

10月には団体の代表を退き、現在はアドバイスをする形で団体と関わっている。21年には一緒に活動してきた5人の仲間とともに起業を計画している。オンラインによるSDGsの授業や、コミュニティーづくりを事業の核にする予定だ。島田は「企業にはSDGsを前提にした活動が求められている。当たり前のこととして受け止め、おのおのが好きな生き方を実現できる社会にしたい」と意気込む。

=敬称略

(前田悠太)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン