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信越化、初の時価総額6兆円超 「安定感」で選好

21日の東京株式市場で信越化学工業の時価総額が終値ベースで初めて6兆円を超えた。主力の塩化ビニール樹脂の需要が堅調で、化学業界のなかで業績の安定度や財務の健全性が高いことを評価した買いが入っている。

終値は前日比200円(1%)高の1万4490円だった。場中には1万4590円を付け上場来高値を更新した。時価総額の大きさは東証1部の13位。旭化成(1兆3036億円)や三菱ケミカルホールディングス(9259億円)など大手化学を大きく引き離す。

信越化は半導体基板材料のシリコンウエハーに加え、配管や建材に使う塩化ビニール樹脂でも世界シェア首位だ。9月の米住宅着工戸数が前月比1.9%増えるなど、米住宅市場の回復が追い風となり、米塩ビ市況は持ち直している。

中国の華為技術(ファーウェイ)を巡る米中対立などでハイテク株が調整局面にあった8~9月も、信越化株は上昇傾向で推移してきた。

米大統領選を巡る思惑や、欧州を中心としたコロナ再拡大などで相場全体の上値が重い。投資家が選別色を強めるなかで、「(信越化は)景気敏感株の中でも業績に安定感があり、総合力に評価が集まりやすい」(ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘氏)。

2021年3月期の連結純利益の見通しは三井化学が前期比21%減、住友化学は同35%減。信越化は通期予想を出していないが、市場予想平均(QUICKコンセンサス)では同7%の最終減益にとどまる見通し。

自己資本比率は80%台と財務基盤が強い半面、塩ビや半導体関連の増産投資も進めている。SBI証券の沢砥正美シニアアナリストは「22年に向けたシリコンウエハーの値上げ交渉が次の焦点」とみている。

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