JR東日本の終電繰り上げ、首都圏在来17路線で最大37分

2020/10/21 15:12 (2020/10/21 18:19更新)
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山手線は最大19~20分終電時間が繰り上がる

山手線は最大19~20分終電時間が繰り上がる

JR東日本は21日、2021年春に予定する首都圏在来線の終電時刻の繰り上げダイヤの概要を発表した。対象は山手線や京浜東北線など17路線で、輸送人員が多い山手線は内回り・外回りで最大19~20分早くなる。新型コロナウイルスの感染拡大で深夜の需要が減っている。終電後に実施していた線路などの保守・点検作業の時間を確保し、作業員の就労環境の改善を図る。首都圏の私鉄にも同様の動きが広がりそうだ。

主要路線でみると中央線快速で東京発の終電は、終着駅ごとにそれぞれ高尾では30分、大月では16分ほど早まる。千葉方面に向かう総武線各駅停車は御茶ノ水発では津田沼で16分、千葉で23分ほど早くなる。

最も繰り上げ時間が早まるのは青梅線と高崎線で、それぞれ立川発奥多摩着、上野発新前橋着で37分程度繰り上がる。京浜東北線(大船方面行き)、中央線各駅停車などでは最大17分程度始発時刻を繰り下げる。

新幹線からの乗り継ぎで行ける区間も狭くなる。東海道新幹線は青梅線の西立川~青梅、常磐線の天王台・取手などが該当する。

終電時刻の見直しが影響する利用客は、9月時点の平日では平均2万人程度とみられる。首都圏の終日の利用客数の1%未満という。混雑の防止へ、終電前の増発や金曜日などは必要に応じ臨時列車も運転する。新ダイヤの具体的な実施日や時刻は12月に公表するとしている。

鉄道業界では深夜労働が多く負担が重いとされる保線作業員の確保が、新型コロナの流行前から課題だった。終電時間を繰り上げると作業員の1日の労働時間は延びるが、作業が進む分休日を取得しやすくなる。工事日数が短くなることで十数億円の経費削減も見込む。

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