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香港キャセイ、8500人削減 傘下のドラゴンは運航停止

【香港=木原雄士】香港のキャセイパシフィック航空は21日、全従業員の24%にあたる8500人を削減するリストラ計画を発表した。子会社のキャセイドラゴン航空の運航も即日停止した。新型コロナウイルスの影響で需要回復のメドが立たないため、コスト削減を徹底する。

キャセイドラゴン航空は21日から運航を停止した=ロイター

香港で5300人、香港外で600人の計5900人を解雇する。残り2600人は採用凍結や海外拠点の閉鎖によって減らす。香港ベースのパイロットや乗務員には雇用条件の変更を求める。リストラにかかる費用は約22億香港ドル(300億円)で手元資金から捻出する。

キャセイドラゴンは1985年に設立されたドラゴン航空が源流。キャセイが2006年に完全子会社化した。香港を拠点に中国本土やアジアの都市を結ぶ中距離路線を得意にしてきた。今後はキャセイ本体かキャセイ傘下の格安航空会社(LCC)香港エクスプレスが路線を引き継ぐ計画という。

キャセイは通常の国内線に相当する香港内の路線を持たず、コロナ禍でとりわけ厳しい状況に置かれている。9月の旅客数は前年同月比98%減だった。現金流出が毎月15億~20億香港ドルに達しており、リストラによって5億香港ドル程度の改善を見込む。

21日の声明では「将来は非常に不透明なままで、回復が遅いのは明らかだ」と指摘した。最も楽観的なシナリオでも21年の運航は19年の半分以下にとどまる見通しだ。ワクチンの開発が遅れるなどすれば回復ペースは一段と鈍る。

キャセイはアジアの経済都市である香港を象徴する企業だ。19年の大規模デモで打撃を受け、香港国家安全維持法で金融センターとしての地位が低下すれば、経営への影響が避けられない。

香港政府は6月に優先株の引き受けや融資枠の設定など総額390億香港ドルの支援策を打ち出した。一方、コロナ対策で外国人の入境を大幅に制限しており、キャセイの経営には逆風が続く。

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