「競争初期化は良いこと」 IBM首脳は司法省支持

2020/10/21 8:30
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IBMのクリシュナCEOは20日の米紙のイベントでグーグルを訴えた米司法省を支持する考えを示した=ロイター

IBMのクリシュナCEOは20日の米紙のイベントでグーグルを訴えた米司法省を支持する考えを示した=ロイター

【シリコンバレー=白石武志】米司法省による米グーグル提訴は、米IT(情報技術)業界の競争環境を大きく変える可能性もある。米メディアが20日に開いたイベントに参加した米IBMのアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は「競争を初期化できるのは良いことだ」と述べ、司法省の判断を支持する考えを示した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がオンラインで開催中のイベント「テックライブ」の対談に登場したIBMのクリシュナ氏は「厳密な規制は常に良いことだと思う」と述べた。自社のネット検索サービスを広げるために競争を阻害したとしてグーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えた司法省の判断に理解を示した。

過去に大型コンピューター市場を席巻したIBMも1969年から10年超にわたって企業分割を狙う司法省と法廷闘争を繰り広げた。クリシュナ氏は「我々の業界はこのような波を経験してきた」と指摘し、検索エンジンで9割超の世界シェアを握るグーグルを相手取った独禁訴訟は自然な流れだとの見方を示した。

同じイベントに登壇した米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「訴訟の詳細について説明を受けていない」として、司法省によるグーグル提訴について「我々に影響があるかどうかについてはどちらとも言えない」と慎重な言い回しに終始した。

ウーバーは7月に米料理宅配サービスで競合する米ポストメイツを26億5000万ドル(約2800億円)で買収すると発表した。大手による寡占を懸念する米消費者保護団体は、規制当局に買収を阻止するよう求めている。コスロシャヒ氏は料理宅配市場について「市場発展の非常に初期の段階にあり、競争は非常に激しい」と説明し、「我々の市場支配力はグーグルとは全く違う」と述べた。

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