市場関係者、円高予想強まる 「米民主党勝利」影響か

2020/10/20 17:06
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QUICKと日経ヴェリタスが外国為替市場関係者に実施した10月の共同調査では、今年度末にかけて円高進行を見込む声が多かった。円がドルに対して上昇するとの予想は全体の32%となり、下落の22%を上回った。前回の9月調査で上昇と下落が拮抗していたのとは状況が変わった。

市場関係者が注目するのは11月3日の米国での選挙だ。「大統領職で(民主党候補の)バイデン氏、上院で民主党が勝利する」との予想は37%と最多だった。「大統領職でバイデン氏、上院で共和党が勝利する」も22%となり、バイデン氏勝利の予想は6割近い。

バイデン氏は法人税の引き上げを主張し、同氏の陣営は新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及した。バイデン氏と民主党が勝利して「再び米国経済を冷え込ませる恐れがある」との見方が、円高・ドル安の予想と結びついているようだ。

ドルが実効レートで最も下落する組み合わせを聞いたところ「大統領職でバイデン氏、上院で民主党が勝利する」が56%で他を引き離した。

今回の選挙ではコロナの感染を避けるため郵便投票が増える見通しで、選挙結果の判明が遅れる可能性がある。1週間以上遅れる場合、市場では2~3%ほどの小幅な円高・ドル安を見込む声も多い。米国経済の不透明感が高まるためだ。

相場の平均見通しは年末(12月末)で1ドル=105円75銭、年度末(2021年3月末)で105円79銭だった。円の高値はそれぞれ102円85銭、100円となり、この通りなら年度末にかけてじわりと円高が進むことなる。円の安値はそれぞれ110円、111円となり、年末と年度末であまり変化はない。

調査は10月5~7日にアンケート形式で実施。銀行や証券会社など193人の外為市場関係者のうち87人から回答を得た。

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