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西アフリカで大統領「任期延長」相次ぐ、抗議激化

【カイロ=久門武史】大統領選が相次ぐ西アフリカで、現職が事実上の任期延長を狙う動きが広がってきた。憲法の多選禁止に反するとして、ギニアやコートジボワールでは抗議が広がった。マリで選挙への不満を一因にクーデターが起きたばかりで、社会が不安定になりかねない。

コートジボワールで現職大統領に抗議する市民(10日、アビジャン)=ロイター

アルミニウム原料のボーキサイトの埋蔵量が世界一のギニアでは、18日の大統領選に現在2期目のコンデ大統領が出馬した。憲法は3選を禁じるが、3月の憲法改正で2期目までが含まれなくなり、野党が反発した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、ギニアでは改憲に抗議するデモの弾圧などで過去1年に50人以上が死亡した。開票結果は発表されていないが、野党候補のディアロ元首相は19日、勝利を宣言した。コンデ氏陣営は「無責任かつ危険」と批判し、混乱が懸念される。

世界最大のカカオ豆の生産国コートジボワールでも、31日の大統領選を前にワタラ大統領の「3期目」に抗議する活動が激しくなっている。憲法は3選を禁じており、最大都市アビジャンで10日、約2万人が集会で「違法な3期目にノー」と訴えた。19日には治安部隊がデモ隊に発砲し1人が死亡したと伝えられた。

ワタラ氏は後継指名した前首相が7月に急死したのを受け「不可抗力」として8月に出馬表明した。支持者は16年の憲法改正で任期が「リセットされた」と主張し、野党は猛反発している。

10年の大統領選では決選投票の候補者2人の陣営がいずれも勝利を主張して衝突し、カカオ豆の先物相場が高騰した。今回も政情不安が起きれば、チョコレート価格にも響きかねない。

西アフリカのマリでは8月、ケイタ大統領が軍の一部兵士のクーデターで拘束され、辞意を表明した。引き金となったのが、3~4月の総選挙の不正への批判だ。ケイタ政権の腐敗を追及し、退陣を求める大規模なデモが6月から続いていた。

西アフリカでは11月にブルキナファソ、12月にガーナとニジェールでも大統領選が予定される。

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