東北フジクラ、希望退職70人募集 コロナで業績不振
非鉄金属・電線大手のフジクラの生産子会社で、電子部品製造の東北フジクラ(秋田市)は70人の希望退職者の募集を始めた。価格競争や新型コロナウイルスの感染拡大で、主力製品のフレキシブルプリント基板(FPC)の需要が減少し、業績が悪化した。
希望退職は4月1日時点で35歳以上の従業員375人が対象。11月27日まで募集し、12月末に退職する。退職者には割増退職金を払うほか、再就職を支援する。同社全体の従業員数は439人。
同社によると、2019年からFPCの競争が激化し業績が悪化。コロナが追い打ちをかけて車載用FPCの需要が大きく落ち込んだ。FPCのほか半導体圧力センサーなどを生産している。
親会社のフジクラは20年3月期の連結決算で最終損益が過去最大の赤字になったことを受けて、9月に事業再生に向けた「100日プラン」を発表した。