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元農水次官側、無罪を主張 正当防衛「反射的に殺害」

(更新)

東京都練馬区の自宅で昨年6月、長男(当時44)を刺殺したとして、殺人罪に問われ、一審・東京地裁の裁判員裁判で懲役6年の判決を受けた元農林水産事務次官、熊沢英昭被告(77)の控訴審初公判が20日、東京高裁で開かれた。弁護側は「被害者に殺されると直感し、反射的に殺害した」と指摘、正当防衛が成立するとして、無罪を主張した。検察側は控訴棄却を求めた。

弁護側は、事件直前に長男から「殺すぞ」とすごまれ、包丁で刺して抵抗するしかないとの思いから犯行に及んだと述べた。正当防衛でなくても被告が誤信したとする「誤想防衛」に当たると訴え、あらかじめ長男の殺害を考えていたと認定した一審判決には事実誤認があるとした。

その上で、事件の背景には長男の家庭内暴力があったとして、無罪が認められない場合でも実刑ではなく執行猶予が相当だとしている。

弁護側は一審でも執行猶予付き判決を求めたが、昨年12月の一審判決は「強固な殺意に基づく危険な犯行だ」として実刑が相当とした。

一審判決によると、昨年6月1日、自宅で長男英一郎さんの首などを包丁で多数回突き刺し、失血死させた。判決を不服として弁護側が控訴した。〔共同〕

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