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日立、疑似量子計算機で勤務シフト作成サービス

日立が開発した疑似量子計算機の「CMOSアニーリング」

日立製作所は19日、独自の疑似量子計算機を使って最適な勤務シフトを作成するサービスの提供を始めた。時間ごとに必要な人数や職務、休暇の希望、通勤時間といった複雑な条件の組み合わせから、最適な勤務シフトを短時間で作る。三井住友フィナンシャルグループのコールセンターで先行実証したところ、従来と比べて余剰配置を約8割削減できたという。

同社が開発した「CMOS(相補性金属酸化膜半導体)アニーリング」と呼ぶ疑似量子計算機を使う。量子コンピューターの中でも、多数の組み合わせの中から最適なものを見つけ出す機能に特化した「量子アニーリング」と呼ぶ原理を応用する。数十人や数百人という大規模かつ複雑なシフト作成の工数や手間を省く。

日立社内でも緊急事態宣言が出ていた5月から、情報エレクトロニクス研究部に所属する約360人を対象に活用。新型コロナウイルスの影響下で「3密」を避けながら研究を進めるために、部屋ごとの上限人数などの複雑な要件を満たすシフトを作成した。1日4シフトで週5日、360人が出社するかしないかで10の2160乗通りの組み合わせがあるのに対し、計算機を活用すれば数分で済む。

シフト作成機能はクラウド経由で提供する。ウェブブラウザーなどから顧客が必要な項目を入力すると、CMOSアニーリングで最適な解を計算してシフトを作る。過去の実績をもとに、混雑が予想される日時など、将来の業務量を予測する機能もオプションで提供する。(井原敏宏)

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