静岡県の信金、使途自由の老後資金融資 自宅担保に
高齢者向けに自宅を担保にして老後の資金を融資する「リバースモーゲージ」で、静岡県内の信用金庫が使途が自由なタイプの導入を進めている。毎月の支払いは利息のみ。借りた資金は生活資金や医療費、介護費など自由に使える。シニア世代のセカンドライフを資金面から支える。
三島信用金庫(三島市)は19日、「さんしんセカンドライフ」の取り扱いを始めた。対象は安定した収入のある、50歳以上80歳未満のシニア世代。融資額は300万円以上5000万円以内。債務が残った場合に相続人に返済を求める「リコース(遡及)型」だ。
静清信用金庫(静岡市)も10月上旬、同様の商品の取り扱いを始めた。浜松いわた信用金庫(浜松市)も導入した。
リバースモーゲージは契約者が死亡した後に住宅や土地といった担保物件を売却して返済することを条件に、資金を調達できる商品。使途は従来、リフォーム代金やサービス付き高齢者向け住宅の入居一時金など住宅資金関連が主流だった。