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NECが多機能イヤホン端末、騒音打ち消しと個人認証

日経クロステック

NECは16日、イヤホンのように耳に装着するワイヤレス型「ヒアラブル端末」の先行予約販売を同日から始めると発表した。クラウドファンディングサイトのマクアケの応援購入サービスで500台、2021年1月13日まで先行予約販売を受け付ける。価格は2万9800円(税・送料込み)。ヒアラブル端末はフォスター電機と共同開発したもので、オフィスやテレワーク業務、空港、病院などでの利用を想定する。騒音打ち消し機能と個人認証機能が特徴だ。

騒音打ち消し機能は「通話アクティブノイズキャンセリング技術」というNECの技術を使う。端末の内側と外側に配置した2つの集音マイクが、装着者の発話音声や周囲の騒音を取得する。装着者以外の人が発している声や電車、エアコンの音など周囲で発生している音については疑似騒音成分を使って打ち消し処理をして、騒音の影響を低減する。

「新型コロナ禍でテレワークが普及して自宅で仕事をする人が増えた。ビデオ会議の際に子供の声や家の近くの工事の音などを気にせずに発話できる」とNECデジタルプラットフォーム事業部の青木規至エキスパートは話す。

個人認証機能は耳の穴からの反響音を分析して個人を特定する。まずヒアラブル端末から3秒ほど送信音を発し、それに対する耳の穴からの反響音の特徴量を測定。個人によって耳の穴の形や構造が異なり、反響音の特徴量に個人差があることを利用して個人を認証する。装着者の音声メモをスマホの専用アプリ上で管理するときなどに個人認証を活用する。

ヒアラブル端末の仕様は次の通りだ。通信方式は近距離無線通信ブルートゥース5.1。サイズは本体が25.0×21.7×27.2ミリ(イヤーチップを含む)で充電ケースが41.0×67.0×47.0ミリ(充電ケーブルを除く)。重量は本体が約8グラム×2個で充電ケースが約60グラム。バッテリーは連続再生時間と連続通話時間ともに最大6時間。充電時間は約1.5時間から2時間。

(日経クロステック/日経コンピュータ 田中陽菜)

[日経クロステック 2020年10月16日掲載]

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