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輸出4.9%減に改善 9月、対米14カ月ぶりプラス

(更新)

財務省が19日発表した9月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比4.9%減となった。米国向けが14カ月ぶりにプラスに転じ、中国向けも堅調だったことで、輸出全体の減少幅は8月の14.8%から縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大が響いた2020年度上半期は前年同期比19.2%減と米リーマン危機後以来の落ち込みだった。

9月の輸出額は6兆551億円。新型コロナの影響が深刻化した3月以降は前年同月比1~3割の減少が続いていたが、7カ月ぶりにマイナス幅が1桁にとどまった。

米国向けは0.7%増の1兆1952億円となった。これまで大幅に落ち込んでいた自動車輸出が19.1%増と14カ月ぶりに増加に転じ、全体の伸びをけん引した。米国での自動車販売が回復している影響とみられる。一般機械など減少が続く品目も多いなか、重電機器(30.1%増)や医薬品(22.2%増)も伸びが目立った。

中国向けは14.0%増の1兆3416億円。プラスは3カ月連続で、増加幅は18年1月以来の大きさだった。銅や半導体などの製造装置、自動車が全体をけん引した。

アジア全体も2.0%減とマイナス幅が前月の7.8%減から縮んだ。欧州連合(EU)向けは10.6%減の5540億円だった。

輸入は17.2%減の5兆3801億円。原油(43.4%減)、液化天然ガス(LNG、42.2%減)など燃料が引き続き低水準で推移している。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6749億円の黒字だった。黒字は3カ月連続となる。

財務省が同日発表した20年度上半期の輸出は30兆9113億円。減少幅は09年度上半期以来の大きさだった。半期ベースで2桁の減少を記録するのはプラザ合意後に急速な円高となった80年代後半とリーマン危機後以来、3度目となる。米国向けの自動車や自動車部品の落ち込みが大きかった。

上半期の輸入は18.1%減の32兆261億円。原油が59.0%減、LNGが28.3%減、石炭が36.6%減と国内経済の停滞を背景に燃料が軒並み大幅な落ち込みになった。貿易収支は1兆1147億円の赤字だった。

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