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公明代表が維新と街頭演説、都構想で賛否両派が舌戦

都構想の賛成を訴える(左から)公明党の山口代表、大阪維新の会代表の松井大阪市長、吉村大阪府知事(18日、大阪市北区)

「大阪都構想」の是非を問う住民投票の告示後、初の日曜日となった18日、各地から訪れた賛否両派の「援軍」が街頭で舌戦を繰り広げた。公明党は山口那津男代表が来阪し、推進派の大阪維新の会の松井一郎代表(大阪市長)らと初の合同演説。反対派の自民党は、各地の政令市の自民党市議らが大阪市廃止による権限縮小への危機感を訴えた。

維新と公明はJR大阪駅前や難波の高島屋前など、大阪市内の3カ所で街頭演説会を行った。

山口氏は「なっちゃん」という愛称を含む支持者の歓声に出迎えられ、「東京一極集中ではいけない。二重行政をやめて(府・市を)一本化して関西地域の発展の先頭に立つ大阪を作ることが大事だ」と強調。「長年なじんだ大阪市がなくなるのは寂しいかもしれない。だが大阪がずっと(日本を)支えることが大事なのではないか」と声を張り上げた。

山口氏が松井氏とグータッチで蜜月ぶりを示すと、松井氏は「維新も公明も大阪を東京と肩を並べる大都市にしたい一心だ」と呼応。吉村洋文・維新代表代行(大阪府知事)も「公明から前向きな提案を頂いて一緒に前に進めた」と主張した。

山口氏が住民投票の街頭演説に立つのは初めて。異例のてこ入れの背景には、公明支持者に残る都構想への反対がある。支持母体の創価学会幹部は「賛成に転じた経緯に納得できず、賛否で悩んでいる人が多い。代表の説明でモヤモヤが消えるはず」と予想する。

演説を聞いた大正区の無職女性(86)は「代表の話を聞いて安心した」と笑顔。一方、東住吉区のパートの女性(62)は「話はわかりやすかったが、考えは変わらない。維新は信用できない」と語った。

自民もJR大阪駅前やJR天満駅前などで街宣活動。大阪市議に加え、各地の政令市の市議も都構想反対を訴えた。

都構想の反対を訴える自民党の北野妙子大阪市議団幹事長(18日、大阪市中央区)

「政令市には(都道府県に近い)多くの権限や財源があるが、都構想になると権限を放棄することになる」(名古屋市議)などの危機感のほか、「一人前の大阪市をつぶして半人前の特別区を設置することは、損をするけど得をすることはない」(京都市議)という主張も展開された。

自民は大阪市の権限や財源の一部が府に移管されれば、住民サービスの質も低下すると主張。さらに神戸市の安達和彦市議は「大阪市は関西電力の筆頭株主で、今は色々と注文できる立場。4特別区になれば株が分散され、筆頭株主ではなくなる」と懸念を示した。

大阪選出の中山泰秀衆院議員は「都道府県と政令市だけは財務省に直接予算要望できる。権利を放棄せよ、というのは受け入れられない」と語りかけた。演説を聞いていた淀川区の男性会社員(46)は「他の政令市では都構想のような議論は進んでいない。新型コロナ対策など他にも進める政策があるのではないかと感じた」と話した。

共産党も市内の繁華街や住宅街で活動。山中智子市議団団長や府議、市議らが市民団体などと一緒に、改めて街頭の人々に都構想反対を訴えた。

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