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飲食店カウンター席もご用心、感染研クラスター分析

飲食店では対面で座らないカウンター席でも隣の人との距離が近いと新型コロナウイルスの感染が広がることがあるとの見解を国立感染症研究所がまとめた。食事中以外はマスクを着用し、できるだけ周囲との距離を確保することが重要という。

感染研は対策が不徹底だった4月ごろの事例を中心に、飲酒が主目的ではないレストランや定食屋などのクラスター(感染者集団)を分析した。

カウンター席のある飲食店の事例では、発症者の隣にいた客や接客した店員が陽性となった。隣の人と腕が当たるほど近く、知らない人とも気軽に会話する雰囲気だったという。カウンター越しに2メートルほど離れた場所で調理していた店員は感染していなかった。

店の広さは約20平方メートルで大きな換気扇が部屋全体を換気していた。カウンターについたてや透明シートなどはなく、従業員も客もマスクをしていなかった。感染者が出たのはカウンター席だけで、テーブル席の利用客には感染者はいなかった。

10人以上の感染者が出た高齢者施設の事例では、食事中にテーブル席で対面せず、斜め向かいに座る工夫が有効であることも確認された。テーブルを2人で使い、対角線上に180センチほどの距離を確保したところ、感染者と同じテーブルで食事したことで感染したと考えられる事例は発生していなかったという。

感染研は飲食店などでのクラスターには「発症者に手を伸ばせば届く程度の近い距離に人がいた」との共通点があったと分析。距離をできるだけ確保し、食事中以外はマスク着用を徹底するなどの感染対策を提言している。

飲食時の飛沫飛散を巡っては、理化学研究所もスーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションで、話をする人の正面よりも隣に座る人の方が、約5倍の飛沫を浴びるとの研究成果を明らかにしている。

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