米、ロシアの新START延長案を拒否 駆け引き続く

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2020/10/17 9:15
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オブライエン米大統領補佐官はロシアとの軍拡競争を辞さない構えを見せた=ロイター

オブライエン米大統領補佐官はロシアとの軍拡競争を辞さない構えを見せた=ロイター

【ワシントン=中村亮】オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、ロシアのプーチン大統領が新戦略兵器削減条約(新START)を無条件で1年間延長すると提案したことについて「話にならない」と拒否した。2021年2月の期限切れを控え、米ロの駆け引きが続く。

米国家安全保障会議(NSC)が16日、オブライエン氏の声明をツイッターで発表した。オブライエン氏はロシアに対し「新STARTを1年間延長し、その間は米ロが全ての核弾頭(の保有数)に上限を設けると提案した」と明らかにした。プーチン氏が米国の提案を拒否したことを踏まえ「予算のかかる軍拡競争が始まる前にロシアが方針を再考することを望む」と強調した。

新STARTは戦略核弾頭に加え、戦略爆撃機や大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の配備数に上限を設けている。米国は新STARTの対象外で一般的に爆発力を抑えた非戦略核弾頭の保有数に関し、ロシアが優位に立っているとみる。新START延長と引き換えに非戦略核弾頭に制限を設け、ロシアの脅威を抑える戦略だ。

一方、米国はロシアに核戦力の削減を必ずしも求めていない。現状維持を認めるものであればロシアにとって受け入れやすい案ともいえる。トランプ政権は11月の大統領選前にロシアと何らかの核軍縮合意を結びたい考えだ。プーチン氏の提案を拒否したが、今後も交渉を続けるとみられる。

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