新南北戦争は絵空事か 大統領選後、米国に迫る危機
本社コメンテーター 秋田浩之
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11月3日の米大統領選は、これまでの常識は通用しない。僅差になれば訴訟合戦になり、結果がなかなか決まらないこともあり得る。この展開はすでに多くの米識者が予想している。
しかし、もっと心配すべき危険がある。勝敗が確定しても、政権交代が平和裏に実現するか怪しいということだ。特に僅差でトランプ氏が負ければ、彼を支持する極右勢力などが怒り、全米各地で暴力デモが燃え広がりかねない。
常軌を逸したテロ計画がす...
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長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点とし、北京とワシントンの駐在経験も。北京では鄧小平氏死去、ワシントンではイラク戦争などに遭遇した。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。