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「糞虫」に魅了 奈良の博物館長の半生、児童向け本に

「フン虫に夢中」を手にする「ならまち糞虫館」の中村圭一さんと著者のいどきえりさん(左)=共同

動物のふんを餌とする「糞虫(ふんちゅう)」に魅せられ、出身の奈良市に博物館「ならまち糞虫館」を開いた中村圭一さん(56)の半生を描いた児童向けの本「フン虫に夢中」が出版された。虫好きだった幼少期や糞虫との出会い、会社を辞めて夢に挑む過程が描かれている。

中村さんが、初めて糞虫を見たのは中学時代。友人が昆虫採集の宿題で持ってきた標本箱の中に、青や緑色に輝くルリセンチコガネがいた。奈良公園に生息する糞虫だ。

友人と「昆虫同好会」をつくって研究を続け、大学進学を経て金融機関に就職してからも出張先などで探し続けた。2016年に早期退職し、2年後に糞虫館の開館にこぎ着けた。中村さんによると、奈良公園は40種類以上が生息する「聖地」。糞虫が食べて分解するシカなどのふんは土の栄養となり、植物が育つ。

本のページをめくると、中村さんの少年時代の他、糞虫の写真が目に入る。説明文もあり「本を通して、こんなに面白い虫がいることを知ってほしい」と中村さん。

著者で児童文学作家のいどきえりさん(65)は取材の過程で、同じ目線で丁寧に子どもに接する中村さんの姿が印象に残ったという。「何かに夢中になると人生は楽しい。この本が自然や生き物に興味を持つきっかけになれば」。くもん出版から9月に出版された。1冊1400円(税別)。〔共同〕

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