茨城・つくば市に通信制高校 角川ドワンゴ学園
角川ドワンゴ学園(沖縄県うるま市)は15日、茨城県つくば市に単位制の通信制高校「S高等学校」を2021年4月に開校すると発表した。16年4月に沖縄県に設立した「N高等学校」の生徒数が約1万6000人となり、スクーリング時の教室と宿泊施設の受け入れ人数の限度に迫りつつあり、新たな高校を開校することを決めた。

S高は、必修授業と課外授業をはじめ学校行事や部活動、サポート体制などはN高と共通。スクーリングはS高生はつくば本校、N高生は沖縄県の伊計本校で1回以上、学校ごとに組まれた日程・会場で参加することになる。
校舎は、同市立筑波西中学校の廃校を再活用する。筑波山の麓にあり、校舎も広いためスクーリングでは大自然と最先端の科学技術に触れられるようなつくば市の魅力を生かした課外活動を予定するという。筑波大学と連携協定も結ぶ予定。
同日都内で発表会が開かれた。夏野剛理事は、「N高のキャパシティーの問題を解決するため、第二のN高を開校する。Sには様々な意味が込められている」と話した。元ドワンゴ取締役の茨城県の大井川和彦知事も登壇し、「もともとN高をやっていたメンバーの一人だった。第二のN高の噂を聞き、茨城県を候補にとお願いした」と経緯を話した。